市民型講座

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第26回:オープンコラボレーションによるマイクロシステム融合研究開発

第26回:オープンコラボレーションによるマイクロシステム融合研究開発 MEMS(Micro Electro Mechanical Systems: 微小電気機械システム)は今や、自動車のエアバッグ、携帯電話、ゲーム機で使われる加速度センサーや、プロジェクターで光を制御するミラーデバイス、等としてICチップに組み込まれて広く応用されています。この微細加工技術の生みの親である江刺先生に、更なる普及を目指すオープンコラボレーションによる最近の研究開発を中心にお話を伺いました。大学院時代に始まり、一貫して協同研究の場を提供されながらMEMSへと飛躍的に発展されたご様子をお聞きすることが出来ました。
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第25回:福島原発と被災動物から見る、ヒト被ばくの医学

第25回:福島原発と被災動物から見る、ヒト被ばくの医学 本講演では第二次世界大戦中に傷痍軍人に用いられた血管造影剤、トロトラストの放射線内部被ばくによる発がんと4年前の福島原発事故における警戒区域内外の家畜とニホンザルの放射線による生物影響を解析されたお話しを詳しく伺いました。福島の事故では牛4000頭、豚3万頭が処分される際に、解剖によって体内の放射性物質の分布を記録されました。放射線の生物影響は残念ながら、あってはならない事故によって初めて調べることが出来ます。この貴重な機会を逃さず捉えての貴重なご研究が紹介されました。
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第24回:ひと味違う「新コンセプト燃焼技術」

第24回:ひと味違う「新コンセプト燃焼技術」  本講演では省エネを目指し、小さな炎を使う「マイクロ燃焼技術」,空気のかわりに酸素を使う「高温酸素燃焼技術」,そして宇宙環境を使って炎の性質を解明する「微小重力燃焼」について紹介されました。これらのご研究について、カルノーサイクルの基本的な話題から始まり、スペースシャトルでの実験計画、最近の国産自動車の目覚ましい燃費の向上にまで言及されました。最近のご研究は2014年からロシア政府のメガグラントに採択されています。本年11月にはその研究拠点のウラジオストックを訪れたプーチン大統領と握手されている写真も見せて戴きました。益々のご発展を期待致します。
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第23回:「研究者を終え、医療人を目指して」

第23回:「研究者を終え、医療人を目指して」 東北大学医学部に進学され、基礎医学の研究に携わり、加齢医学研究所所長を終え、最近では医療を目指してのご活躍について、ユーモアを交えたお話しを伺いました。具体的には基礎医学の研究を志望された動機、研究途上のご苦労、研究内容、加齢研の運営、大学組織の在り方、アメリカでの留学体験、などについて語って戴きました。これからのご活動については論文から随筆、詩文にいたる執筆、地域医療や認知症患者のケアを中心とする公共への貢献を目指されるとのことです。そのために更なる学問・勉強に挑戦しておられます。会員一同、益々のご発展を期待します。
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第22回:「石からどんな光が出るのか?~信号機から光通信まで~」

第22回:「石からどんな光が出るのか?~信号機から光通信まで~」 エディソンの発明した白熱電球から蛍光灯をへて今や発光ダイオードに変わりつつある照明器具ですが、その実現に欠かせない青色ダイオードの開発にまつわるお話しをお伺いしました。松岡先生は開発初期に基礎的に重要な貢献をされたお一人で、当時の状況から最近の半導体デバイスの動向までを実際にメーカーで作られている半導体材料や素子を示しながらわかり易く説明して下さいました。日本では発明以来、世界最高の品質を維持しており、電池の寿命のために高効率が必須な光源としてスマホに独占的に使われているとのことです。低品質のダイオードは低効率による発熱のために電気が無駄になるばかりかダイオードの寿命も短くなるそうで、日本の半導体技術の高さを強く感じました。
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第21回:「災害と歴史」

第21回:「災害と歴史」  東北大震災以来3年が過ぎようとしていますが、人間社会の歩みは自然災害と共にあります。人々は災害をどのように受けとめ、どのように対処して来たかについて東北大学災害科学国際研究所の平川新所長をお招きし、お話を伺いました。東北地方では西暦869年(貞観11年)にM8.3~8.4の貞観地震、1611年(慶長16年)にM8.1の慶長地震、そして2011年(平成23年)にはM9.0東北大震災が起きました。何れも巨大な津波が発生している点で共通し、正に歴史が繰り返されることを目のあたりにしました。しかしそのとど、人々はたくましく復興をなし遂げて行く姿も当時の記録からわかりました。むしろ田畑の開墾は災害を契機に盛んになったとのことです。また歴史に学ぶためには記録資料の保存が大切であり、東北大震災で被害のあった古文書の救出、修復、復元への取り組みについてもお話しがありました。そして東北大学では2001年に箕浦幸治教授が、貞観津波から1100年が経過して仙台湾沖に巨大津波が発生することを懸念された記事を広報誌「まなびのもり」に寄せられていたとのことで、僅か10年前の警告が全く活...
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第20回:「本当のスマートとは?」

第20回:「本当のスマートとは?」  当科学協力学際センターが設立趣旨に沿った地域貢献プログラムの一環として秋田県の、「あきたスマートシティ・プロジェクト」を支援して既に2年になることを契機に、活動の紹介と将来展望についてお話し伺いました。日本海側は東日本大震災、「逆差別的に」国からの経済的支援が減少しているように見えます。このプロジェクトも2年前には、国プロの獲得を期待して始めたとのことですがなかなか思うようには進展していないようです。そこで川添代表理事ご自身が推進協議会委員長として、そもそもスマートシティとは何かという概念にまで遡ってのユニークなお考えをご披露戴きました。
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第19回:「就活と婚活の現状」

第19回:「就活と婚活の現状」 日本経済の課題である雇用創出と少子化対策について、「就活と婚活の現状」という題目でご講演を戴きました。会員の多くは普段より余り意識しない話題と思われましたが、現代社会の現状も浮き彫りとなり、有意義なお話しを拝聴することが出来ました。資料1  資料2  資料3
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第18回:「生涯健康脳の維持」

第18回:「生涯健康脳の維持」  日本は超高齢化社会を迎え、高齢者の認知力低下が今後ますます大きな社会問題になると懸念されています。この講座では、子ども、成人や高齢者が、それぞれどのような生活習慣を心がけることで、認知力を健康に保って生涯健康脳を維持する一助になるかを、最新の脳科学研究から明らかになったことを中心にしてお話しを伺いました。 科学・技術の進歩によって現在では能の画像が簡単に撮れるようになり、人間の脳の発達や老化について画像から詳しく調べることが出来るようになりました。東北大学では10年以上も前から世界に先駆けた研究が加齢研を中心に行われ、現在では東北メディカル・メガバンクの瀧先生のご研究に発展しました。これまでに集められた画像は5歳から80歳以上に亘り、実に2500枚に及んでいるそうです。 脳の発達は記憶内容にもよりますが10代までが活発で、その後は老化が徐々に始まるとのことです。健康な脳を保つためには、睡眠、適切な食事、飲酒に気を付け、運動、言語習得、楽器演奏、知的好奇心を持つこと等を心がけることの必要性を強調されました。 先生は少年時代から蝶の採集を趣味とされ更に、ス...
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第17回:「天気予報の歴史」

第17回:「天気予報の歴史」  天候が気圧と関係することは既に1670年ころにはバネの法則で有名なフックによって知られていた、と言うお話しから講演が始まりました。そして世界最初の天気図は1783年3月6日の日付になっており、作られたのが33年後の1816年ころと聞かされ、科学の進歩のおもしろさも感じました。 そしてライプチヒ大学のビャークネスは1914年に「・・・・ちょうど1世紀前に天文学で開始された予測の問題を気象学にも確立しなければならない。・・・私はいつの日か、この問題は気象学の最重要テーマになるとことを確信している。・・・たとえ日々の予報に計算の上で数年かかっても私は幸福に思うだろう。そのとき初めて気象学は精密科学となり、大気に関する物理学となるであろう。」とまで、述べたそうです。 今や天気予報に計算機は必須ですが、最初の電子計算機を作ったノイマンもミサイルの軌道計算に留まることなくチャーニー等を強く支援して1950年には気象における数値解析の論文を発表しています。そして1959年に日本の気象庁でも数値予報が開始され、IBM704計算機が導入されたとのことです。今や地球シミュレ...